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キース・エマーソン自伝

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キース・エマーソン自伝

著者名
キース・エマーソン 著 / 川本聡胤
判型
A5判/並製
ページ数
440ページ
ISBN
978-4-384-05725-6 C0073
初版年月日
2013/04/30
定価
3,080円 (本体 2,800円+税)
ジャンル
文芸 > ノンフィクション / 文芸
〝この本を書くにあたり、思い出せないところは友達や共演者、ジャーナリストたちに昔のことを訊きました。そして当時私についてどう思っていたか、私のことを「間抜け野郎」だと思ってくれていいので、正直に話してほしいとも言いました。それをカットせずそのまま載せるので…、と。でも驚いたことに、誰も悪いことは言ってきませんでした。…...いや、中にはひどいことを書くジャーナリストも少なからずいました。私はこの本の中で、そういうものもそのまま掲載しています。なので最初に原書を出版したときに、多くの人が「こんなこと載せなくてもよかったのに」「これでは自分を貶めてしまいませんか?」と言ってきました。でも私は「これをきちんと載せないと事実ではなくなる」と答えました。正直に書かないといけないと思いました。私はたくさんの本を読んできました。そして素晴らしい作家たちの影響を受けてきました。クライヴ・ジェームズ、ビル・ブライソン、テリー・プラチェットなど。古典ではマーク・トウェインからは特に大きな影響を受けました。彼らにはとても面白いユーモアのセンスがあります。クライヴ・ジェームズには Unreliable Memoirs(あてにならない回顧録)というとても面白い自伝がありますが、私はこの本のタイトルがすごく好きです。著者の正直さが表れています。私も自伝を書くならこのように書かなければと思いました。そしてただ、あれをしました、これをしました、ではなく、人を笑わせるような書き方で書こうと思ったのです。

 この本は本当に素晴らしい出来です。私には日本語は読めませんが、なんとなくどうなっているかはわかります。とてもいい写真も載っています。軍隊にいた時の私の父や、カウボーイに扮している小さい頃の私…...すごく若い時の写真もあります。でもこの本、買わなくてもいいですよ!(笑) 分厚いし...。でもとても面白いですよ! 間違いないです! 今すぐ本屋さんへ! 〟

(2013.3.21 キース・エマーソン談 本書刊行記念インタビュー https://youtu.be/FSHMcUKP1Pw より )

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今日いうプログレッシヴ音楽が最も生産的でクリエイティヴだった時代は一九六〇年代に始まり、一九七〇年代末まで続いたと思います。それは、ミュージシャンが後の時代のような企業の介入なしに自由に活動できた時代でした。これはその時代を生きた私の自伝として、個人の心の勝利を書き下ろしたものでもあります。初志を貫徹したいと願う全てのミュージシャンに、この本を捧げたいと思います。(まえがきより)

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初志貫徹したいと願うすべてのミュージシャンに、いや、すべての人々に捧ぐ。

ケルアックの『路上』的な精神で音楽を革命したキース・エマーソン、その真実の軌跡。混沌の中から結晶のような音楽が生まれていった’60年代末~’70年代。本書は、時代の頂点に上りつめた著者自身によるただの自画自賛的な「サクセス・ストーリー」ではない。激動の時代の中で、音楽、そして自己と真摯に向き合って生きた一人のミュージシャンによる、貴重な証言(ドキュメント)である。

読者レビュー

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著者紹介

キース・ エマーソン(キース・ エマーソン)
Keith Emerson(1944-2016)
キーボード奏者、作曲家。ロック・キーボーディストの第一人者、シンセサイザー演奏の先駆者として、Emerson, Lake & Palmer、The Nice、Keith Emerson Band Featuring Marc Bonilla等で活躍。
代表作に『タルカス』『展覧会の絵』『恐怖の頭脳改革』(EL&P)、『ナイスの思想』『少年易老学難成』『ファイヴ・ブリッジズ』(The Nice)、『幻魔大戦』(サウンドトラック)、「ピアノ協奏曲第1番」、『Emerson Plays Emerson』、『Keith Emerson Band Featuring Marc Bonilla』、『The Three Fates Project』などがある。
川本 聡胤(カワモト アキツグ)
フェリス女学院大学音楽学部准教授、日本リズム協会代表。
慶應義塾大学にて修士号(美学)、ノース・キャロライナ大学チャペル・ヒル校にて博士号(Ph.D. 音楽学)を取得。博士論文はキース・エマーソンの楽曲分析研究。『IASPM@Journal』(国際ポピュラー音楽学会機関誌)、『Music Theory Spectrum』(アメリカ音楽理論協会機関誌)、『リズム研究』(日本リズム協会機関誌)、『ポピュラー音楽研究』(日本ポピュラー音楽学会機関誌)など、内外の学術誌編纂に携わる。
主な著書に『J-POP をつくる!』(フェリスブックス)、『音楽用語の基礎知識』(共著、アルテス・パブリッシング)がある。