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南山大学地域研究センター共同研究シリーズ13
翻訳と通訳の過去・現在・未来
~多言語と多文化を結んで~

  • 南山大学地域研究センター共同研究シリーズ13 翻訳と通訳の過去・現在・未来 ~多言語と多文化を結んで~
  • 書籍版

南山大学地域研究センター共同研究シリーズ13
翻訳と通訳の過去・現在・未来
~多言語と多文化を結んで~

著者名
泉水浩隆 編 / 浅野輝子 著 / アンティエ・ヴィッツェル 著 / 大嶋 厚 著 / 金 承哲 著 / 小阪知弘 著 / 佐竹謙一 著 / 沢登文治 著 / 鶴田知佳子 著 / 細井直子 著 / 森元庸介 著 / 山田 優 著 / 吉田理加 著 / 藁谷郁美 著 / 王 岩
判型
A5判/上製
ページ数
352ページ
ISBN
978-4-384-06022-5 C1080
初版年月日
2022/03/31
定価
4,400円 (本体 4,000円+税)
ジャンル
専門書・研究書 > 語学

翻訳・通訳をめぐる、時間軸を踏まえた幅広い分析と考察

翻訳・通訳をめぐって、言語学・言語教育学・文学・思想・社会・科学技術など幅広い視点からの分析・考察をまとめた1冊。過去・現在・未来という時間軸を踏まえ、翻訳・通訳の意義や展開等について論じる。コロナ禍の影響にも言及された論考を含む。


これまでの南山大学地域研究センター共同研究シリーズは、行路社より刊行されています。また、シリーズ各書籍の内容は、独立した研究結果をまとめたものです。

目次

まえがき・・・・・・ 泉水 浩隆

I 翻訳・通訳の「過去」
第1章
翻訳と言葉選び――スペイン文学・日本文学から
・・・・・・佐竹 謙一
第2章
ドイツにおける三島文学の受容と翻訳
―― 表現手段としての宗教言語
・・・・・・藁谷 郁美
第3章
与謝蕪村の俳諧の漢訳
・・・・・・王 岩
第4章
「自分の口・他人の声」“One’s mouth, someone else’s voice”
――翻訳について
・・・・・・金 承哲
第5章
心の声が聞こえてしまう――藤子・F、十蘭、ボイエから
・・・・・・森元 庸介

II 翻訳・通訳の「現在」
第6章
フランスをよりよく知るために
――フランス歴史書の翻訳をめぐって
・・・・・・大嶋 厚
第7章
スペイン人の心に響く春樹文学の魅力――翻訳を通して
・・・・・・小阪 知弘
第8章
医療・司法通訳の世界
・・・・・・浅野 輝子
第9章
裁判を受ける権利と法廷通訳
・・・・・・沢登 文治
第10章
コロナ禍における日西通訳業務の変容と遠隔通訳
――通訳者への質問紙調査から
・・・・・・吉田 理加
第11章
通訳ブースからみる世界
A View of the World from an Interpreter's Booth
・・・・・・鶴田 知佳子

III 翻訳・通訳の「未来」
第12章
翻訳のいま
――オンライン・プラットフォームを利用した国際同時翻訳の試み
・・・・・・細井 直子
第13章
会議通訳の未来――その課題とチャンス、解決策
・・・・・・アンティエ・ヴィッツェル  細井 直子 訳
第14章
機械翻訳と翻訳のメタ言語
・・・・・・山田 優

あとがき・・・・・・泉水 浩隆

読者レビュー

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著者紹介

泉水 浩隆(センスイ ヒロタカ)
1966年生。1989年上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。1995年上智大学大学院外国語学研究科博士後期課程満期退学。博士(言語学・上智大学)。
現職:南山大学外国語学部スペイン・ラテンアメリカ学科教授、南山大学ラテンアメリカ研究センター長。2021年度(4月~9月)NHKラジオ『まいにちスペイン語』入門編講師。
主な著作:1)Un estudio fonético experimental sobre la percepción de la entonación de oraciones declarativas e interrogativas del español por hablantes nativos y estudiantes japoneses(三修社、2020年)、2) 『ことばを教える・ことばを学ぶ 複言語・複文化・ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)と言語教育』 (編著)(行路社、2018年)、3) "Realización fonética del acento español en entonación ascendente"(Normas: Revista de Estudios Lingüísticos Hispánicos, Universitat de Valencia, Departamento de Filología Española), Anejo número 7, pp.91-98, 2015年)ほか。
浅野 輝子(アサノ テルコ)
1971年南山大学文学部英文学科卒業。1974年ISS同時通訳養成所修了。その後、各界VIPの通訳をはじめ、法廷通訳人として従事する。1994年から名古屋外国語大学にて教鞭を取り、現在に至る。
現職:名古屋外国語大学名誉教授、名古屋外国語大学主催全国学生通訳コンテストコーディネーター。
主な著作・論文:1)『翻訳入門日英編』(大阪教育図書出版、2014年)、2)Introduction to Healthcare for Japanese-speaking Interpreters and Translators(共著)(John Benjamins Publishing Company, 2016年)、3)"The process of building up the “Aichi Medical Interpreting System” and its future"(共著)FIT(国際翻訳者連盟)Man vs. Machine? Vol.1 pp. 493-501, 2014年。
アンティエ・ ヴィッツェル(Antje Witzel)
1963年生。ハイデルベルク大学およびジュネーブ大学で通訳学、パリ第三大学で比較文学・言語学、ロンドン大学で公共政策学等を学び、日本および海外の政府機関・国際機関の会議にて、ドイツ語・英語・フランス語・ポルトガル語・イタリア語の会議通訳を務める傍ら、桐朋学園大学、ジョージ・ワシントン大学にてドイツ語の授業、大東文化大学、ウェストミンスター大学、Goethe-Institut Tokyo、Goethe-Institut Rio de Janeiro、Goethe-Institut Washingtonにて通訳の授業、そして南山大学ではドイツ語と通訳の授業を担当。
現職:政府機関・国際機関の会議通訳者(ドイツ語・英語・フランス語・ポルトガル語・イタリア語)。
主な著作:1)"Acquiring Cultural and Intercultural Competence – A Case Study of Interpreter Training in Two Schools of Interpretation in Europe”, Interpreting Research, Journal of the Interpreting Research Association of Japan, 9/1995, pp. 41-50 ほか。
大嶋 厚(オオシマ アツシ)
1955年生。1978年上智大学外国語学部卒。1981年上智大学大学院博士前期課程修了。文学修士(フランス文学)。2019年まで国際交流基金に勤務し、パリ日本文化会館副館長などを務める。 
現職:フランス語翻訳者。
主な訳書:1 )ミシェル・ヴィノック著『フランスの肖像――歴史・政治・思想』(吉田書店、2014年)、2 )パトリック・ヴェイユ著『フランス人とは何か――国籍をめぐる包摂と排除のポリティクス』(共訳)(明石書店、2019年)、3 )ピエール・ビルンボーム著『ヴィシーの教訓』(吉田書店、2021年)。
金 承哲(キム スンチョル)
1958年生。1981年韓国・高麗大学理学部物理学科卒業。1984年韓国・メソジスト神学大学大学院修士課程組織神学専攻修了。1989年スイス・バーゼル大学神学部大学院博士課程組織神学専攻修了(Dr.Theol.)。
現職:南山大学人文学部教授、南山宗教文化研究所所長。
主な著作:1)『神と遺伝子:遺伝子工学時代におけるキリスト教』(教文館、2009年)、2 )『無住と放浪:基督教神学の仏教的想像力』(ドンヨン出版社(ソウル)、2015年)
(韓国語)、3 )『遠藤周作と探偵小説:痕跡と追跡の文学』(教文館、2019年)。
小阪 知弘(コサカ トモヒロ)
2000年関西外国語外国語学部卒業。2004年6月スペイン国立サラマンカ大学大学院博士課程スペイン・ラテンアメリカ文学専攻終了。博士(文学・スペイン国立サラマンカ大学)。
現職:南山大学外国語学部スペイン・ラテンアメリカ学科准教授。
主な著作:1 )『スペイン 都市の詩学』(国書刊行会、2020年)、2 )『村上春樹とスペイン』(国書刊行会、2017年)、3 )『ガルシア・ロルカと三島由紀夫 二十世紀二つの詩的な伝説』(国書刊行会、2013年)ほか。
佐竹 謙一(サタケ ケンイチ)
南山大学名誉教授。
主な著作:1 )『スペイン黄金世紀の大衆演劇』(三省堂、2001年)、2)『スペイン文学案内』(岩波文庫、2013年)、3 )『カルデロンの劇芸術―聖と俗の諸相』(国書刊行会、2019年)
沢登 文治(サワノボリ ブンジ)
1989年新潟大学大学院法学研究科修士課程公法専攻修了。同年東北大学大学院法学研究科公法学専攻(博士後期3年の課程)。
現職:南山大学法学部教授。
主な著作:1 )『受刑者の人権と人間の尊厳―世界標準と社会権的再構成』(日本評論社、2019年)、2 )『刑務所改革 社会的コストの視点から』(集英社新書、2015年)、3 )『フランス人権宣言の精神』(成文堂、2007年)。
鶴田 知佳子(ツルタ チカコ)
1953年生まれ。1976年上智大学外国語学部フランス語学科卒(BA)。都市銀行調査部勤務を経て、コロンビア大学経営学大学院、1980年修了(MBA)。10年ほどの金融関係勤務(1986年から1991年、イタリア・ミラノ在住)。1992年よりNHK衛星放送において放送通訳者、会議通訳者、1998年よりCNN放送通訳者、1999年より2004年まで目白大学助教授、2004年から2019年まで東京外国語大学教授、現同大名誉教授、2019年より現職:東京女子大学現代教養学部国際英語学科教授、東京外国語大学教授。
主な著作、論文:1)『英米リーダーの英語』(共著)(コスモピア、2014年)2)『45分でわかる!オバマ流世界一のスピーチの創りかた』(マガジンハウス、2009年)、3)『よくわかる逐次通訳』(共著)(東京外国語大学出版会、2010年)、4)“Broadcast interpreters in Japan: bringing news to and from the world”, The Interpreters Newsletter, 16, pp. 157-173, 2011年。
細井 直子(ホソイ ナオコ)
1970年生。1993年慶應義塾大学文学部卒業、1998年慶應義塾大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士課程単位取得退学。修士(文学・慶應義塾大学)。
現職:上智大学非常勤講師。
主な翻訳書、論文:1)ユーディット・シャランスキー著『失われたいくつかの物の目録』(河出書房新社、2020年)(第七回日本翻訳大賞受賞)、2) 「見よ、われは主のはしためなり」—プロテスタント系少女雑誌『ドイツ少 女新聞』(1869‐1941)訓話記事にみる少女・女性像—」(研究エッセイ) 日本独文学会東海支部『ドイツ文学研究』第48号、2016年、3)コルネーリア・フンケ著『どろぼうの神さま』(WAVE出版、2002年)(翻訳)
森元 庸介(モリモト ヨウスケ)
1976年生。1999年東京大学教養学部卒業。2008年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。2011年パリ西大学大学院博士課程修了。博士(哲学・パリ西大学)。
現職:東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻・准教授。
主な著作:1)La Légalité de l’art. La question du théâtre au miroir de la casuistique (Cerf, 2020年)、2 )『カタストロフからの哲学 ジャン=ピエール・デュピュイをめぐって』(共編著)(以文社、2015年)、3 )『ピエール・クロソウスキーの現在 神学・共同体・イメージ』(共著)(水声社、2020年)。
山田 優(ヤマダ マサル)
1972年生。1994年ウエストバージニア大学英米文学部(English)卒業。1999年ウエストバージニア大学大学大学院修士修了(言語学)。2012年立教大学異文化コミュニケーション研究科博士後期課程修了(通訳翻訳学)。
現職:立教大学異文化コミュニケーション学部・研究科教授。
主な著作:1)Metalanguages for Dissecting Translation Processes: Theoretical Development and Practical Applications. (共編)(Routledge, 2022年予定)2)『自動翻訳大全』(共著)(三才ブックス、2020年)、3 )"Language learners and non-professional translators as users"(担当:分担執筆), The Routledge Handbook of Translation and Technology(Routledge, 2019年)。
吉田 理加(ヨシダ リカ)
京都外国語大学イスパニア語学科卒業、立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士前期課程、博士後期課程修了。博士(異文化コミュニケーション・ 立教大学)。
現職:日・西会議通訳者、立教大学/上智大学/順天堂大学/愛知県立大学・非常勤講師。
主な著作、論文:1)『顕在化する多言語社会日本:多言語状況の的確な把握と理解のために』(共著)(三元社、2020年)、2)『よくわかる通訳翻訳学』(共著)(ミネルヴァ書房、2013年)、3)「通訳を介した法廷談話実践を通して構築されるアイデンティティ:社会言語学的考察」『ことばの世界』第12号、2020年。
藁谷 郁美(ワラガイ イクミ)
1987年南山大学文学部独語独文学科卒業(BA)、1990年ドイツ州立ボン大学修士号取得(Magister Artium)、1995年ボン大学博士号取得(Dr.Phil)。主専攻:ドイツ文学研究(宗教言語と文学)、副専攻:美術史。ドイツ語教育の分野においては教科書執筆、NHKドイツ語講座講師、多くの教材作成を手掛ける。過去にドイツ州立マールブルク大学客員研究員、ドイツ州立ケルン大学客員研究員、ドイツ州立ハレ大学客員教授、ドイツ州立ベルリン自由大学客員教授、およびドイツ州立ボン大学客員教授を歴任。文学研究と並行してドイツオペラの字幕作成(Manfred Gurlitt, Hans Werner Henzeなど)を手掛ける。ザルツブルク音楽祭において初演オペラ『Gogo no Eiko』歌詞作成(於ザルツブルク祝祭大劇場 2006年8月26日上演)。
現職:慶應義塾大学教授(総合政策学部)
主な著作および論文(抜粋):1)Analogien zur Bibel im Werk Büchners: Religiöse Sprache als sozialkritisches Instrument (Europäische Hochschulschriften / European University Study) Peter Lang Verlag 1995年、2)"Bibelsprachliche Wortschätze", Handbücher zur Sprach- und Kommunikationswissenschaft, Lexikologie, Artikel 117, (Walter de Gruyter Verlag, Berlin 2005年)、3)Social Networking Services als Lernraum. Ein kontextsensitiver Text-Editor als Interface zwischen formalem und informellem Lernen, (共著)(AKS-Verlag 2017年).
王 岩(ワン イェン)
1961年生まれ。1984年吉林大学外国語学部卒業。1987年吉林大学大学院文学研究科日本言語文学専攻修了。文学修士。2002年名古屋大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程修了。文学博士。
現職:南山大学非常勤講師。
主な著作、訳書:1) 『与謝蕪村の日中比較文学的研究ーその詩画における漢詩文の受容をめぐってー』 (和泉書院、2006年)、2)『漢訳与謝蕪村俳句集』(人民文学出版社、2015年)。