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イギリス映画史入門

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イギリス映画史入門

著者名
吉村いづみ 責任編集 / 田中ちはる 副編集 / 日本映画学会 監修
判型
A5判/並製
ページ数
426ページ
ISBN
978-4-384-06038-6 C3098
初版年月日
2026/12/30
定価
4,180円 (本体 3,800円+税)
ジャンル
専門書・研究書 > その他

イギリス映画はおもしろい!

まだ観たことのない映画と出会うきっかけになる1冊


礼儀正しい会話に思わぬ毒が潜み、ささやかな企みがとんでもない騒動へと発展する。コメディの笑いは辛辣で、サスペンスは観客を翻弄し、ときには結末まで容赦がない。文学作品の映画化では、俳優の演技や映像の工夫を通して、物語を読むのとは異なる楽しみを味わうことができる。

イギリスは、映画の草創期から、新しい技術や表現の開拓に重要な役割を果たしてきた国の一つである。文学や演劇、美術や音楽と結びつきながら、時代ごとに多彩な作品が生み出されてきた。本書では、その歴史をたどりながら、作品を観る楽しみと、映画を通して歴史や文化を知る楽しみを紹介していく。

(「はじめに」より)


日本映画学会監修

責任編集

吉村いづみ(よしむら いづみ)名古屋文化短期大学

副編集

田中ちはる(たなか ちはる)近畿大学


執筆

安藤和弘(あんどう かずひろ)中央大学

井原慶一郎(いはら けいいちろう)鹿児島大学

岩田美喜(いわた みき)慶應義塾大学

大久保 譲(おおくぼ ゆずる)専修大学

上石田麗子(かみいしだ れいこ)國學院大学

川崎明子(かわさき あきこ)駒澤大学

木下 誠(きのした まこと)成城大学

小泉勇人(こいずみ ゆうと)東京科学大学

小山太一(こやま たいち)立教大学

末廣 幹(すえひろ みき)専修大学

髙村峰生(たかむら みねお)関西学院大学

藤田修平(ふじた しゅうへい)東京情報大学

松本 朗(まつもと ほがら)上智大学

森本 光(もりもと ひかる)和歌山大学

山口敦子(やまぐち あつこ)長崎純真大学


目次

はじめに
第一部 イギリス映画の歴史
1 映画の誕生から1920年代のサイレント映画まで 1896-1928
映画の誕生/初期の映画/映画産業の組織化、映画法、検閲委員会/1910年代の映画と第一次世界大戦/新たな映画法と1920年代の映画

監督 ジェームズ・ウィリアムソン/ジョージ・A・スミス/セイガー・ミッチェルとジェームズ・ケニオン/ロバート・W・ポール/ジョン・グラハム・カッツ/モーリス・エルヴィ/フレッド・エヴァンス/エイドリアン・ブルネル/セシル・M・ヘップワース

映画 『不思議の国のアリス』/『モータリスト』/『リチャード三世』/『デイヴィッド・コパフィールド』/『ソンムの戦い』/『ジャックとジル』/『カット・イット・アウト、検閲官の1日』/『下宿人』

2 トーキーの誕生から第二次世界大戦終結まで 1929-1945
トーキー映画への転換/ドキュメンタリー運動の興隆/クオータ・クイッキー/イギリス映画は世界市場へ/第二次世界大戦と映画/イギリス映画の黄金時代/戦時下の映画文化の繁栄/戦後世界への展望/ゲインズボロ・メロドラマ

監督 ハーバート・ウィルコックス/アレクサンダー・コルダ/ジョン・グリアソン/アルフレッド・ヒッチコック/アンソニー・アスキス/マイケル・パウエル/エメリック・プレスバーガー/ローンダー&ギリアット/キャロル・リード/ハンフリー・ジェニングス/デヴィッド・リーン/ローレンス・オリヴィエ

映画 『ピカデリー』/『三十九夜』/『来るべき世界』/『夜間郵便』/『バルカン超特急』/『ピグマリオン』/『チップス先生さようなら』/『軍旗の下に』/『英国の声に耳を澄ませよ』/『老兵は死なず』/『ヘンリィ五世』/『逢びき』

3 戦後、イギリス映画の興隆 1946-1958
労働党アトリー政権の誕生、帝国の崩壊、スエズ危機/労働党政権の映画支援政策/ランク、コルダとイギリス映画の黄金時代/イーリング・スタジオ――コメディとソーシャル・リアリズムの嚆矢/1950年代の動向と戦争映画/1950年代のコメディ/ハマー・ホラーの始まりなど/国際的監督など他の監督作品

監督 チャールズ・クライトン/バジル・ディアデン/ロバート・ヘイマー/ロナルド・ニーム/アレクサンダー・マッケンドリック/ジョン・ボールティング/ロイ・ボールティング

映画 『天国への階段』/『乱闘街』/『オリヴァ・ツイスト』/『赤い靴』/『ピムリコへのパスポート』/『カインド・ハート』/『第三の男』/『兇弾』/『白衣の男』/『マダムと泥棒』/『フランケンシュタインの逆襲』/『戦場にかける橋』

4 ブリティッシュ・ニュー・ウェイヴ 1959-1969
ドキュメンタリーからフリー・シネマへ/「怒れる若者たち」とブリティッシュ・ニュー・ウェイヴ/ヴェテラン監督たちの活躍/文芸映画のアップデート/『アラビアのロレンス』をはじめとする歴史映画/ホモセクシュアル映画/スウィンギング・ロンドン/『007』シリーズ始まる/Carry On/1970年代に向けて

監督 ジョゼフ・ロージー/ジャック・クレイトン/リンゼイ・アンダーソン/ジョン・シュレシンジャー/カレル・ライス/トニー・リチャードソン

映画 『年上の女』/『血を吸うカメラ』/『土曜の夜と日曜の朝』/『紳士同盟』/『栄光の調べ』/『蜜の味』/『回転』/『アラビアのロレンス』/『トム・ジョーンズの華麗な冒険』/『召使』/『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』/『007/ゴールドフィンガー』/『ダーリング』/『国際諜報局』/『欲望』/『できごと』/『If もしも....』/『ケス』

5 革新と実験の1970年代 1970-1979
製作本数と製作状況/イギリス政府の映画政策/イギリスのカルト映画/『007』シリーズ/低予算セックス・コメディ/インテリ・コメディの元祖モンティ・パイソン/アガサ・クリスティ作品の映画化/イギリスにおけるアート・シネマの発展

監督 ケン・ラッセル/スタンリー・キューブリック/ニコラス・ローグ/ケン・ローチ/デレク・ジャーマン

映画 『狙撃者』/『時計じかけのオレンジ』/『恋』/『赤い影』/『ウィッカーマン』/『バリー・リンドン』/『地球に落ちて来た男』/『オリエント急行殺人事件』/『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』/『ライフ・オブ・ブライアン』

6 イギリス映画の停滞と復興 1980-1999
グローバル化とヘリテージ映画/歴史大作ブームとアート・シネマの復興/チャンネル4(Channel 4)と英国映画協会(BFI)の支援/『フォー・ウェディング』の成功と反ヘリテージ映画

監督 リチャード・アッテンボロー/ジェームズ・アイヴォリー/ヒュー・ハドソン/テリー・ギリアム/スティーブン・フリアーズ/マイク・ニューウェル/ピーター・グリーナウェイ/マイク・リー/アラン・パーカー/テレンス・デイヴィス/ローランド・ジョフィ/ニール・ジョーダン/ケネス・ブラナー

映画 『エレファント・マン』/『炎のランナー』/『ガンジー』/『リタと大学教授』/『アナザー・カントリー』/『マイ・ビューティフル・ランドレット』/『眺めのいい部屋/『ウィズネイルと僕』/『遠い声、静かな暮し』/『クライング・ゲーム』/『ハワーズ・エンド』/『日の名残り』/『フォー・ウェディング』/『秘密と嘘』/『トレインスポッティング』/『ブラス!』/『フル・モンティ』/『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』/『恋におちたシェイクスピア』/『ノッティングヒルの恋人』

7 21世紀のイギリス映画 2000 -
イギリス映画産業の国際化と多文化社会の構築/UKフィルム・カウンシルの設立と廃止(2000年4月〜2011年3月)/ヘリテージ映画とイギリスらしさ/ヘリテージ映画の枠を超えて――ハイブリッドな映画製作の促進/「対テロ戦争」の影響/グローバル資本主義と労働問題/21世紀のイギリス映画俳優①――ヒュー・グラント/21世紀のイギリス映画俳優②――コリン・ファース/21世紀の『007』映画――ダニエル・クレイグ版ボンドの躍進

監督 ジョン・マッデン/サリー・ポッター/ダニー・ボイル/リチャード・カーティス/ニック・パーク/スティーブン・ダルドリー/マイケル・ウィンターボトム/サム・メンデス/ジョー・ライト/トム・フーパー

映画 『リトル・ダンサー』/『ブリジット・ジョーンズの日記』/『ベッカムに恋して』/『ヴェラ・ドレイク』/『クィーン』/『麦の穂をゆらす風』/『つぐない』/『英国王のスピーチ』/『裏切りのサーカス』/『007 スカイフォール』/『あなたを抱きしめる日まで』/『1945年の精神』/『パディントン』/『わたしは、ダニエル・ブレイク』/『ダウントン・アビー』/『ベルファスト』/『エンパイア・オブ・ライト』

第二部 イギリス映画研究の主要テーマと研究方法
イギリス文学と映画(1)ウィリアム・シェイクスピア/イギリス文学と映画(2)チャールズ・ディケンズ/イギリス文学と映画(3)ジェイン・オースティン/イギリス文学と映画(4)E・M・フォースター/イギリス王室/ライフライティングとしての映画/ジェンダーとセクシュアリティ/イギリス俳優の系譜/アニメーション映画(黎明期からハラス&バチェラーまで)/ブリティッシュ・ユーモア/イギリス映画のなかのブリティッシュ・ロック/大英帝国とナショナル・アイデンティティ/戦争/田園という表象/ヘリテージ映画と由緒正しき上流階級/ハリー・ポッターと現代映画/人種(移民、多様性)/イギリス的悪役とスパイ映画/紳士服と若者たち

巻末資料
・レポート・卒論の書き方
・BBFC レイティング・システム
・ホームエンターテインメントの推移/イギリスの映画館数推移/イギリス映画史年表/英国アカデミー賞BAFTA 英国作品賞/興行収入top 50 (公開年、総収入)2024年版/偉大な英国人俳優
・さらに学びたい人のためにイギリス映画研究文献案内
・索引(人名・作品名)
・執筆者一覧

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著者紹介

吉村 いづみ(ヨシムラ イヅミ)
田中 ちはる(タナカ チハル)
日本映画学会 (ニホンエイガガッカイ )