日々の生活のなかで接するさまざまな「異」とどのように向き合い、どのように違和感・摩擦・対立を乗り越え、建設的な関係を構築していくのかを考え、学ぶための一冊。異文化コミュニケーション学の基礎知識から、知覚構成主義に基づく最新知見までをさまざまな具体例やトレーニングを通じて紹介します。
自文化中心主義から文化相対主義へ、そしてさらにその先へ、異文化感受性発達モデルを軸に「異」との関係をどう構築していくのかを考えます。「みんなちがって、みんないい。」とするだけにとどまらない、その先を考えるための思考の枠組みを提案していきます。
序 章
I 異はつくられる
第1章 現実感の構成
世界を見る目、現実を感じる心は、つくられている!
第2章 知覚と現実
見え方や聞こえ方のちがいによって経験は変わる!
第3章 情報処理の多様性
文化の多様性も、神経回路の多様性も、異なる情報処理をもたらす!
第4章 構成主義
人はいつも何かを構成している!
第5章 カテゴリー操作
カテゴリーとの上手なつき合いかた!
II 異と出会う
第6章 エポケーとエンパシー
判断を止めると、新しい世界が見えてくる!
第7章 コンテクスト
コミュニケーションはコンテクスト抜きには語れない!
第8章 未発の異と異対面
見えなくなっているところの異に気づく!
第9章 異文化と異分化
一様なものを多様にする!
第10章 コンテクスト・シフティング
III 異と生きる
第11章 社会的カテゴリーとステレオタイプ
固めた見かたをさせる頑固ものを、ほぐそう!
第12章 ポジショニング
ひとつのカテゴリーに、「居着く」のをやめる!
第13章 異文化感受性によるナラティブ
過去の異文化体験を彩り、未来を引き寄せる!
第14章 異をつかむ
困り事の中から、異をつかもう!
第15章 異をなじませる
遠くかけはなれた「異」を身近な存在にする!
第16章 ファシリテーション
多様性を活かして、みんなで考え、行動する!
第17章 異文化コミュニケーションと成長
異対面から先へ、そして相対主義から先へと歩んでいこう!
最終章 私たちはどこへ向かおう?
未知なる未来への意識を整える!
講演録 多文化関係学会2019年度年次大会
「異文化感受性発達モデルの新たな理論的含意:共個体発生的知覚と量子的観測」(ミルトン・ベネット)
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