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新版 ウェールズ語の基本
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新版 ウェールズ語の基本
入門から会話まで

著者名
永田喜文 著 / 小池剛史
判型
A5判
ページ数
316ページ
ISBN
978-4-384-06151-2 C1087
初版年月日
2025/02/25
定価
4,180円 (本体 3,800円+税)
言語
ヨーロッパ諸語 > ウェールズ語

英語だけではないイギリスのことばを学んでみよう!

生きたケルト語であるウェールズ語会話入門書。たくさんの練習問題を解くことで、自然に文法と表現を身につけることができます。厄介な音声変化も丁寧な解説で難なく習得します。新版にあたり、別売音声を無料ダウンロードに移行いたしました。

付録:ウェールズ地名のカタカナ表記リスト、BOD動詞の変化一覧表、語彙集。

付録情報

付録
音声ダウンロード・ストリーミング
吹き込み
Rhian Yoshikawa, Andrew Jones

目次

本書に関して(本書の構成、方言について、音変化について、練習問題について)

ウェールズ語のアルファベットと発音

Gwers 1 Ydych chi’n byw yma? ここに住んでいますか?
挨拶の言い方 自分、相手を表わす代名詞 名前、電話番号の尋ね方、言い方 「私は〜します」 「あなたは〜しますか?」 数詞0〜10
コラム:ウェールズ語という言葉

Gwers 2 Rydych chi”n siarad Cymraeg yn dda? ウェールズ語を上手に話しますね!
「あなたは〜します」 「ご機嫌いかが?」 副詞表現 「とても〜」の表現 「〜するのが好きです」 数詞11〜100
コラム:ウェールズ?――それともカムリ?

Gwers 3 Dydw I ddim yn mynd i’r Dosbarth beddiw. 私は今日は授業に行きません
挨拶表現 「私は〜しません」 「あなたは〜しません」 「私たちは〜します」 「私たちは〜しますか?/しません」 「あなた」と「あなたたち」を表わすchi 「〜へ行きます」 前置詞iの後の軟音化
コラム:ウェールズと動物

Gwers 4 Ydy hi’n medru Camraeg? 彼女はウェールズ語ができますか?
ti/chiの区別 「君は〜します/しますか?/しません」 「彼/彼女は〜します/しますか?/しません」 「お願いします」の表現 出身地の言い方 前置詞oの後の軟音化
コラム:ウェールズ食事事情

Gwers 5 Mae fy rhieni I yn rhedeg siop fara yn Aberystwyth. 君の両親はアベラストウィスでパン屋を経営しています
名詞の複数形 接続詞aの使い方 接続詞aの後の帯気音化 複数名詞の主語の文 「彼らは〜します/しますか?/しません」 「彼ら/彼女ら/それらは〜しますか?/しません」
コラム:ウェールズと赤龍

Gwers 6 Maen nhw’n brysur iawn, in’d ydyn nhw? 彼らはとても忙しいでしょう!
相手や他人の仕事の尋ね方 所有関係「〜の…」の表わし方 [叙述のyn]+名詞のパターン 叙述のyn+名詞の軟音化 [叙述のyn]+形容詞のパターン 叙述のyn+形容詞の軟音化
コラム:父系? 母系?――ウェールズの家族事情

Gwers 7 Mae hi’n gymylog nawr. 今曇っています
冠詞の使い方 「この〜」「あの〜」の表現 ynとmewnの違い 天候を表わす表現 伝統的な数の数え方11〜20 時間の尋ね方、言い方
コラム:天候――雨のち雨?!

Gwers 8 Rydw I yn nhŷ’r Athro Williams nawr. 私は今ウィリアム先生の家にいます
「〜は…にいます/あります」 前置詞ynの後の鼻音化 「〜し終えた」 「〜したい」 数詞と名詞
コラム:ウェールズで一番…!

Gwers 9 Oes siop lyfrau dda yn y dre? 町によい本屋はありますか?
存在表現「〜がありますか?」 「〜があります」 「〜がありません」 男性名詞と女性名詞、冠詞の使い方 冠詞+女性単数名詞の軟音化 女性単数名詞+形容詞の軟音化 数詞と女性名詞
コラム:ショッピング・ア・ゴー・ゴー!

Gwers 10 Mae rhaid im I gofio hynny! それは覚えておかなきゃ!
「〜(のように)見える」 「〜するのは難しい」 前置詞gyda(g) 所有表現「〜は…を持っている」 肯定文/否定文/疑問文 「〜しなければならない」(義務/必要表現) 義務・必要表現の動詞の軟音化
コラム:スポーツといえば…

Gwers 11 Does dim rhaid I mi gymryd moddion nawr. 私は今、薬を飲む必要はありません
病気、体の状態の尋ね方/言い方 義務/必要の口語表現 義務/必要表現の疑問文/否定文
コラム:数字にまつわるあれこれ

Gwers 12 Faint o’r gloch mae Rhian yn dod nôi? フリアンは何時に戻ってきますか?
理由・目的に尋ね方/言い方 時間を表わす表現 「〜時に…します」 伝統的な数字の数え方21〜100
コラム:放送メディアと映画

Gwers 13 Roeddwn I’n sâl ar fy mhenblwydd y llynedd. 去年の誕生日、私は病気でした
代名詞所有格fy「私の〜」 fyの後の鼻音化 dy「君の〜」 eich「あなたの〜」 ei「彼の」 dy, ei(男性)の後の軟音化 過去(状態)の表現:1人称単数肯定文/2人称単数疑問文 1人称単数否定文 可能を表わす表現
コラム:点在する遺跡・史跡群――歴史の宝庫ウェールズ

Gwers 14 Roeddech chi’n feddw fawr neithiwr, on’d oeddech chi! あなたたちは昨晩かなり酔っ払ったんでしょう!
過去(状態)の表現:2人称単数肯定文/否定文 2人称複数 1人称複数肯定文/否定文 代名詞所有格ei「彼女の〜」 eiの後の帯気音化/h音化
コラム:ウェールズとパブ――「エール好き」ではすまない人々

Gwers 15 Roedd y parti yn hwyl. パーティーは楽しかったです
年齢の言い方 過去(状態)の表現:3人称単数 3人称複数
コラム:アイステズヴォッド

Gwers 16 Bydda I’n aros yng Nghymru dros y gwyliau. 私は、休みの間ウェールズに滞在します
1/2人称単数否定文 未来の表現:1/2人称単数肯定文 2人称単数疑問文 代名詞所有格ein「私たちの」,
Eich「あなた(たち)の」、eu「彼らの」 ein, euの後のh音化
コラム:「歌の国」ウェールズ――ウェールズと音楽

Gwers 17 Bydd hi’n bwrw eira yfory. 明日は雪が降るでしょう
未来の表現:3人称単数肯定文/疑問文/否定文 代名詞の所有格形の用法:まとめ 代名詞所有格形の結合形 日付の言い方
コラム:聖なる土地「サン」と聖デヴィッド(聖デウィ)

Gwers 18 Byddan nhw’n cyrraedd ddydd Gwener. 彼らは金曜日にロンドンに到着します
未来の表現:1/2人称複数肯定文/疑問文/否定文 3人称複数肯定文/疑問文/否定文 代名詞の目的語
コラム:ウェールズ伝説集『マビノギオン』

Gwers 19 Ga i gwpaned o goffi, ois gwelwch yn dda? コーヒーを一杯いただけますか?
「〜を(してくれて)ありがとう」 「〜を頂けますか?」「〜してもいいですか」 命令文 値段の尋ね方/言い方
コラム:ウェールズの知恵――諺を少々

Gwers 20 Fe ddes i i Gymru yn mis Medi y llynedd. 私は去年の9月にウェールズに来ました
「〜します/〜しましょう」 「〜してくれませんか?」 過去の表現「行きました」「来ました」「作りました」「〜しました」
コラム:ウェールズの北、南――ふたつの文化圏とウェールズ語撲滅運動

BOD動詞の変化一覧表
値段の言い方(11ポンド以上)
日付の言い方(11日以降)
ウェールズ地名のカタカナ表記リスト

練習問題解答例
練習問題用語彙集
語彙集Geirfa

読者レビュー

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著者紹介

永田 喜文(ナガタ ヨシフミ)
明星大学、法政大学経済学部他講師。明星大学人文学部英語英文学科卒業。明星大学大学院英米文学専攻博士課程修了。英文学修士。大学院在籍中から音楽ライターとして活躍し現職に就く。単著『幼子の瞳を通じて』(ギズモ)、『ウェールズ・サウンド紀行』(アルク)、『イギリス&アイルランド紀行』(アルク)、『ケルトを旅する52章』(明石書店)など多数。その他、論文に「炭鉱の消えた丘――グレート・ストライキおよび以後のウェールズの詩/詞」(曽村充利編『新自由主義は文学を変えたか―サッチャー以後のイギリス』)、共訳『9/11委員会レポートダイジェスト』(WAVE出版)、共著<大学用教科書>『9・11アメリカ同時多発テロ報告書 The 9・11 Commission Report Selections』(三修社)、共著<大学用教科書>『Hillary Clinton Online: "Yes we will"』(東京堂出版)、共著<大学用教科書>『イギリス・アイルランド文化で英語を学ぶ Journey to "Multi-cultural" Great Britain and Ireland』(三修社)など多数。
小池 剛史(コイケ タケシ)
大東文化大学文学部英米文学科教授。桜美林大学文学部英語英米文学科卒業。エジンバラ大学哲学・心理学・言語科学部、言語学・英語学科博士課程修了。英語学博士。日本カムリ学会代表幹事。桜美林大学在学中にウェールズ中南部のランピターに留学し、生のウェールズ語を学ぶ。帰国後、「ウェールズ語を話す会」、六本木ヒルズでのイヴェント「ウェールズ広場」や、関西ウェールズ会主催「ウェールズ文化祭」にてウェールズ語講座を開催するなど、各地にてウェールズ語の啓蒙活動に奔走する。訳書に『ウェールズ語の歴史』(春風社)、論文に「外国語としてのカムライグ語学習における、綴り字通りの発音」「カムライグ語の属格:構造・機能・関係」など多数。

著者/編集者コメント

 「なぜウェールズ語が日本語で学べない?!」――そんな素朴な疑問から,この本の企画はスタートしました。
 イギリスは大ブリテン島南西部に位置する,ウェールズ。三方を海に囲まれたその地は,ふたつの有数の山脈を含む,起伏に富んだ地勢の「ケルトの王国」です。その王国を構成する民の言葉が,ウェールズ語です。その言葉は,現在でも多くの場で使用されています。
 しかし長い歴史の中でウェールズ語を現在まで伝えるのは,容易ではありませんでした。現在,ウェールズの人々は英語を喋りますが,これもイングランドによるウェールズ支配のおかげです。隣国だったイングランドは1284年にウェールズを併合し,1536年に完全に統合します。この時,ウェールズはイングランドの一地方となり,ウェールズ語の公の場での使用が禁じられます。以後,ウェールズ語の使用者は減り続けます。1900年代初頭から1960年代には,ウェールズ語保護運動が展開されますが,同時に,これは一部の過激な政治運動も引き起こします。この運動は逆に,民衆のウェールズ語離れを促しました。
 現在,ウェールズ在住者で,ウェールズ語の使用者は全体の約2割と言われます。5人に1人が喋る計算です。実際にはこの数字は地域によって異なり,一般的に南部に行くほど低く,北部に行くほど高くなります。具体的には南部の都市では1割を割ることもありますが,その一方で,北西部では6 ~ 8 割の人がウェールズ語を使い暮らしています。
 ウェールズの人々の努力もあって,1967年7月,93年12月にウェールズ語法令が可決され,現在,ウェールズ語は公用語としても認められています。小学校でのウェールズ語教育が否定された時代もありましたが,94年には実に98%を超える小学校でウェールズ語が教えられています。
 本書はそのような生きたウェールズ語を,日本語で初歩から学ぶための本です。そのため各所に学びやすくなるような配慮をすべく,私たち二人でセッションを重ねてきました。
(「はじめに」より抜粋)