娯楽コンテンツとしてのエリザベス朝演劇
16、17世紀のイングランドにおける娯楽文化であった大道芸、熊いじめ・牛いじめ、売春業、飲食業、小唄、ギャンブル、見世物としての狂気は、同時代の演劇にどう描かれ、そして演劇はそれら娯楽文化にどのような影響を与えたか。娯楽文化と演劇文化のネゴシエーションを活写する論集。
まえがき 篠崎 実
序章 イントロダクション
エリザベス朝イングランド社会の娯楽文化
中野春夫
第一章 大道芸
『ヴォルポーネ』と大道薬売りのパフォーマンス
篠崎 実
第二章 熊いじめ・牛いじめ
シェイクスピア劇における熊いじめのイメージとその射程
岩田美喜
第三章 買春
『尺には尺を』における不可視の売春と可視化される娼婦
末廣 幹
第四章 飲食店業
ロンドンの飲食店文化から考えるクイックリーのタヴァーンとその客たち
土井雅之
第五章 小唄
エリザベス朝演劇の小唄
中野春夫
第六章 ギャンブル
『女よ、女に心せよ』におけるチェスと仮面劇の関係――家父長制からの解放と偶然の誤算
丹羽佐紀
第七章 怪物・狂気
狂気の見世物、見世物の狂気――『リア王』におけるベドラム慈善院の表象
松岡浩史
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