昭和初期から中期にかけて活躍し、現在でも世界的に評価の高いドイツ語学者・関口存男(せきぐちつぎお、1894年~1958年)。その晩年の大著である『冠詞―意味形態的背景より見たるドイツ語冠詞の研究―』の概要とその思想をわかりやすく解説した。
今回の改訂では、分かりにくい表現を極力簡易な表現に改め、多言語に深く通じていた関口が、自身の発言を裏付けるために引用している各種例文の中から、多くの方が慣れ親しんでいると思われる英語の例文について、ドイツ語との比較の見地から、簡単に解説した。
関口存男について
関口存男と意味形態
第一巻 定冠詞篇
定冠詞一般に関する見通し
第一篇 指示力なき指示詞としての定冠詞
第一篇 前半 直接に規定される場合の定冠詞
第一章 冠置規定
第二章 合成名詞の規定部
第三章 附置規定
第四章 句または文の附置規定
第一篇 後半 間接に規定される場合の定冠詞
第五章 文内に所属規定がある場合
第六章 前文の既出概念または文局そのものを間接規定とする場合
第七章 前文の既出概念または当面問題になってきた概念を換言する場合[一般論]
第八章 換称代名詞
第九章 戯称代名詞と蔑称代名詞
第二篇 通念の定冠詞
第二章 普遍妥当命題の主題目となる全称概念の八型
第三章 純粋理念として観た通念
第四章 類型単数として観た通念
第五章 遍在通念の定冠詞
第六章 通り言葉と特殊通念の定冠詞
第七章 俚俗通念の定冠詞
第八章 素朴通念の定冠詞と彼此照合の定冠詞
第三篇 形式的定冠詞
第一章 示格定冠詞(1)
第二章 示格定冠詞(2)—固有名詞その他—
第三章 温存定冠詞(概論)
第四章 不定形名詞と形式的定冠詞
第五章 動詞概念の迂言的表現と温存定冠詞
第六章 迂言前置詞と温存定冠詞
第七章 副詞概念の迂言的表現
第八章 指向性前置詞と温存定冠詞
第二巻 不定冠詞篇
不定冠詞概論
第二章 数詞ein と不定冠詞ein
第三章 単回遂行相動作とドイツ語
第四章 紹介導入の不定冠詞
第五章 述語と不定冠詞
第六章 評辞.
第七章 不定冠詞の質の含み
第八章 外的形容規定を含みとする不定冠詞
第九章 内的形容規定を含みとする不定冠詞
第十章 不定冠詞の仮構性の含み
第三巻 無冠詞篇
第一章 掲称序論
第二章 高踏的掲称
第三章 反射的掲称
第四章 対立的掲称(1)同語の対立
第五章 対立的掲称(2)類語の一括
第六章 対立的掲称(3)類語の対立(1)
第七章 対立的掲称(4)類語の対立(2)
第八章 挙示的掲称(1)
第九章 挙示的掲称(2) 挙示的掲称の述語(一般)
第十章 挙示的掲称(3) sein, werden, bleiben の挙示的掲称の述語
第十一章 錯構
第十二章 錯構的冠置述語の掲称
英語とドイツ語の表現の違い—『冠詞』における用例から—
意味形態用語解説集(簡易版)
関口存男文例集とデータベース
関口存男の語学学習
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