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世界の測量
ガウスとフンボルトの物語

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世界の測量
ガウスとフンボルトの物語

定価

2,052

(本体 1,900円+税)
著者名
ダニエル・ケールマン 著 / 瀬川裕司
判型
四六判/上製
ページ数
336ページ
ISBN
978-4-384-04107-1 C0098
初版年月日
2008/05/20
ジャンル
文芸 > 文学
『世界の測量』というタイトルから、文芸書とは想像しにくいかもしれませんが、正真正銘の文芸書です。原書は、発売された2005年から約2年間、ドイツ国内でベストセラーリストのトップを独走した話題作です。さらにドイツ国内だけにはとどまらず、40数か国語に翻訳され、アメリカのPublishing Trendsが発表した国際ランキングでは『ダヴィンチ・コード』や『ハリー・ポッター 謎のプリンス』を押さえて、2006年世界のベストセラー第2位にランクされたという輝かしい経歴をもっています。
 物語は19世紀のベルリンに、数学者にして天文学者カール・フリードリヒ・ガウスが、プロイセンの貴族で冒険家として知られるアレクサンダー・フンボルトに招待されてドイツ自然科学者会議に出席するための旅から始まります。この2人を主人公としているのですが、ガウスとフンボルトが関わりをもつ章は最初と最後だけで、あとはそれぞれの人生が交互に描かれます。18世紀から19世紀に世界を測量することに傾注した個性豊かでちょっと浮世離れした2人の天才の人生が描かれます。
 主人公も2人を取り巻く人物も実在した人々。とはいえ、史実に忠実な作品というのではなく、ところどころに史実に基づくエピソードを加えて、読者を引き込んでいきます。
 小説でありながら、原書では、発話部分が接続法を用いた間接話法で表現されています。そこで日本語版でも、少しでも原書の雰囲気を感じてもらえるように、という訳者の瀬川裕司氏の発案で、引用符をいっさい使用していません。
 日本語版刊行に際して、瀬川氏の人脈の広さも、重要だったことは、「訳者あとがき」をお読みいただければ、首肯していただけると思います。
 ケールマンの筆力は軽妙でかつ、緻密なもので、出版当時、まだ30歳という若さであった、ということを考えれば、著者がいかに豊かな才能の持ち主であるかは、よくわかると思います。各国の書評でも「軽妙さと、ユーモアの繰り返しで、驚異のベストセラーがドイツ文学に誕生した。31歳の若き著者はJ・K・ローリング(ハリーポッターの著者)や、ダン・ブラウン(ダヴィンチ・コードの著者)のライバルである」(ガーディアン)、「トマス・ピンチョンや、この小説に登場する、19世紀初頭のドイツ人科学者、フンボルトとガウスのように、著者のダニエル・ケールマンも天才だ」(ニューヨーク・タイムズ)、と絶賛されています。将来のドイツ文学界をしょって立つと期待されている若手作家です。