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イタリア語を読む

著者名
京藤好男 著 / 原田亜希子
判型
A5判/並製
ページ数
148ページ
ISBN
978-4-384-05992-2 C1087
初版年月日
2022/01/30
定価
2,420円 (本体 2,200円+税)
言語
イタリア語 > 文法 / イタリア語 > 読みもの

レベル別の文章で、段階的に読解力を身につける

文法を一通り学んだ方が次のステップに進むためには、読解力を磨くことが不可欠です。本書では、読解と練習を重ねながら、徐々にレベルを上げて行くように構成しました。レシピから新聞・雑誌の記事、小説まで、テキストの種類に応じた読み方が学べます。文法練習だけでは学べない、言葉の感覚や文の流れのつかみ方を身につけましょう。


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【お詫びと訂正】

本文中に誤りがございました。

深くお詫びいたしますとともに、訂正いたします。 正誤表をご確認ください。


目次

Capitolo 1 ウォーミングアップ編
Lezione 1 時刻表、ワインラベルを読む
Lezione 2 説明文(短文)を読む  
Lezione 3 解説文(少し長い文)を読む

Capitolo 2 基本編
Lezione 4 レシピを読む
Lezione 5 取扱説明書を読む
Lezione 6 町の紹介文を読む

Capitolo 3 中級編
Lezione 7 新聞・雑誌の記事を読む(1)
Lezione 8 コラムを読む
Lezione 9 新聞・雑誌の記事を読む(2)

Capitolo 4 上級編
Lezione 10 インターネットのサイトを読む
Lezione 11 情報誌を読む
Lezione 12 歴史に関する記事を読む

Capitolo 5 応用編
Lezione 13 昔話を読む
Lezione 14 童話を読む
Lezione 15 推理小説を読む

読者レビュー

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著者紹介

京藤 好男(キョウトウ ヨシオ)
東京外国語大学イタリア語学科卒業。1995年に文部省国際交流制度派遣留学生として、ヴェネツィア大学に留学。東京外国語大学大学院博士前期課程修了。イタリア文学専攻。現在、慶應義塾大学、法政大学、武蔵野音楽大学、武蔵大学などで講師を務める。
著書に『イタリア語検定3級突破単語集』(三修社<共著>)、『イタリア語検定4・5級突破単語集』(三修社<共著>)、『中級へのイタリア語文法』(三修社<共著>)、『場面で学ぶイタリア語発音マスター』(三修社<共著>)、『イタリア語動詞活用ドリル』(三修社)など。
2017〜2019年、NHK-Eテレ『旅するイタリア語』の監修を務める。
原田 亜希子(ハラダ アキコ)
慶應義塾大学文学部卒業。2008年にイタリア政府奨学金にてローマ第三大学に、2014年に日本学術振興会若手研究者海外派遣プログラムにてボローニャ大学に留学。慶應義塾大学大学院博士課程修了。イタリア史専攻。現在、慶應義塾大学、国立音楽大学、聖心女子大学で講師を務める。
2019年、NHK-Eテレ『旅するイタリア語』、2020年~『旅するためのイタリア語』の監修を務める。

著者/編集者コメント

「はじめに」より(抜粋)

 イタリア語の学習者は年々増え続け、初級から中・上級へのレベルアップを求める声も数多く届いています。しかしながら、そうした学習者の高い意欲に反し、市販の学習書や問題集は入門者用が大半を占めており、中・上級者向けの骨のある教材がなかなか出版されない状況にあります。一方で、イタリア語関連では全国的に実施される唯一の公認試験「実用イタリア語検定」においては、入口となる5級から長文問題が課されており、最高レベルの1級に至るまでどの級でも読解力が問われています。もちろん、中・上級を目指す方の動機が検定試験ばかりとは言えませんが、文法を一通り学んだ方が次のステップに進むために、読解力を磨くことは不可欠だと言えましょう。
 ところが、自習する場合、読解は最も取り組みにくい学習の一つではないかと思います。まず、適切な長文を自力で見つけるのは至難の業です。昨今はインターネットの発達により、イタリア語原文に触れることは容易になりましたが、自分のレベルに最適かどうかの判断は困難で、結局は読んでみないとわからない、といった壁にぶつかります。そうして試行錯誤するうち、やがて力がつくこともあり得ますが、挫折するケースも多く、効率が悪いことは否めません。
 もう一点は、読んでみた結果、確実に読み解けているのか、答え合わせするすべが見つからないことです。読解の成否を判断するには、特に初めの段階では指導者によるチェックが欠かせません。また、和訳した場合の答えが1通りではないことも多々あります。そうした理由なども知りたいところですが、自宅での独習となると、そこまで手が回らないのが現実です。加えて、よく言われることですが、辞書を引けば意味がわかるというものでもありません。語彙を判別するとともに、文法や成句の知識、及び社会状況、文化や歴史、時代背景などを踏まえて総合的な判断が求められるのも、読解のハードルとなるところです。
 上のような点から、「読解力を養う入り口」となる教材が求められていました。本書はそのような要望に応えるべく、独学でも読み解きの練習がしやすく、かつ自己チェックができるよう工夫を凝らしてあります。また、易しい文章からステップアップする形で読解力を向上できるよう構成されているので、無理なく続けられることも助けになるかと思います。このように初級者から経験者まで、本書をうまく利用してイタリア語の文脈を読みこなすコツを掴み、やがて自在に情報を得られる人が増えることを願っています。