平成30年の高等学校学習指導要領の改訂により「論理・表現」が導入され、「英語で書く力」を伸ばす指導の重要性が高まっている。しかし、英語4技能の中でもライティングを教えるのは難しいという先生の声は多い。本書では、「叙述文」、「描写文」、「説明文」、「意見文・論証文」の4タイプに基づき、センテンス、パラグラフ、そしてエッセイへと段階的な指導を具体的に提案。また、スピーチやプレゼンテーションなどの発表活動と結び付ける方法、徹夜なしのフィードバックや評価のヒントまでを網羅。長年、高校や大学の現場でライティング指導に携わってきた教育者のノウハウが詰まった一冊。
ライティングを指導する際に役立つ関連タスク「これだけは授業で行いたいタスク Best 3」は、このページの下記『お知らせ/関連情報・記事』のリンクよりダウンロードが可能です。閲覧パスワードは書籍をご確認ください。
第1部 ライティング理論と指導ポイント
1 ライティング指導の背景と指導ポイント
1.1なぜ今、ライティング指導が必要なのか
1.2「書かせる指導」の大切さ:第二言語習得理論から
2 私たちが考える「書かせる指導」の基本
2.1ジャンル
2.2プロセス・ライティング
2.3英文はパラグラフが基本
2.4パラグラフからエッセイへ
2.5論理的に考えるとは
3 センテンスから始めるライティング指導
3.1はじめに
3.2和文英訳指導の意義
3.3和文英訳指導の課題
3.4和文英訳指導の留意点
3.5ライティングにつながる和文英訳指導
3.6論理的に2文を書く練習(つなぎ言葉を使って構成する)
3.7単文をパラグラフにする練習
3.8様々なライティング活動
4 教科書を使った指導
4.1はじめに
4.2「英語コミュニケーションⅠ」の教科書を使った指導
4.3「論理・表現Ⅰ」の教科書を使った指導
4.4おわりに
第2部 具体的な指導案
1 指導計画の立て方
1.1年間指導計画への組み込み方
1.2教科書との関連付け
1.3帯活動としてのライティング活動
1.4年間指導計画(本書で取り上げる指導導入例)
2 パラグラフ・ライティングからエッセイへ
2.1本章の概説とライティング指導のポイント
2.2ライティング指導のポイント
2.3叙述文 Narrative Writing
2.4描写文 Descriptive Writing
2.5.a説明文 Expository Writing—Listing
2.5.b説明文 Expository Writing—Compare and Contrast
2.5.c説明文 Expository Writing—Cause and Effect
2.5.d説明文 Expository Writing—Problem and Solution
2.6意見文 Opinion Writing
2.7.a論証文 Argumentative Writing
2.7.b他の資料を引用する
3 発表活動とつなげるライティング指導
3.1はじめに
3.2ディベート
3.3ディスカッション
3.4スピーチ
3.5プレゼンテーション
4 フィードバックと評価
4.1フィードバックの目的と形式
4.2フィードバックのヒントと例
4.3ライティングの評価
補章 <そうはいっても!> 激変する社会・現実的な制約
私たちはテクノロジーとどう「共生」したらよいのでしょうか?
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