CLIL (Content and Language Integrated Learning)(教科科目などの内容と言語(ことば)を統合した学習)は、言語に焦点を当てていない教科科目を教える際に、媒体として外国語(英語など)が使われる授業の指導法です。 本書は、CLIL指導にかかわる様々な指導法や指導技術を、外国語を教える教師と教科科目内容を教える教師の双方に説明する、ガイドブックです。それだけではなく、外国語指導に新しい視点を求める教育関係者にとっても「目から鱗」の内容となっています。ヨーロッパを中心に徐々に広がっているCLILのコンセプト、様々な実践を具体的に分かりやすく説明し、アジアでさらに形を変えて広がる英語による様々なCLIL指導の実践例を提示し、日本での実践例を紹介しながら、実践的な指導のアイディアや必要な技術について解説しています。 CLILは、初等教育から高等教育まであらゆる学習段階で児童・生徒を対象とした外国語と科目内容を認知学習の視点から指導します。CLIL指導を推進しているヨーロッパの専門家の監修も受けながら編集した本書を読めばCLIL教師としての実践が可能になります。外国語の授業やバイリンガル教育で悩んでいる人、日本語ではない言語で何かを学びたい、教えたい人に新しい発想を提供してくれる必読書です。