三修社 SANSHUSHA

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新装版
狙われたキツネ

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新装版
狙われたキツネ

著者名
ヘルタ・ミュラー 著 / 山本浩司
判型
四六判/上製
ページ数
370ページ
ISBN
978-4-384-04276-4 C0097
初版年月日
2009/11/20
定価
2,090円 (本体 1,900円+税)
ジャンル
文芸 > 文学 / 文芸
ヘルタ・ミュラー、2009年ノーベル文学賞受賞

チャウシェスク独裁政権下のルーマニア。家宅侵入、尾行、盗聴。恋愛感情さえスパイ活動に利用され、誰かを好きになることが、親友を傷つける。若い女性教師アディーナの見た独裁制の恐怖。秘密警察に追いつめられ田舎に身を隠す。再び街に帰った彼女が見たものは……。

目次

虫食いのリンゴ
手の中の男
カールした前髪
人間はパンと変わらない
ネクタイ
夏のはらわた
スイカの日々,カボチャの日々
猫と小人
クルミ
もうひとつの沈黙
鼓膜の炎症
一番のチビが一番大きな杖を持っているなんて
口にくわえた草の茎
顔のない顔がある
安全カミソリの刃
キツネは罠にかかるものなんだ
何も言わないでくれよ
ぼくの頭のなかなんか真っ黒けで何も残っちゃいない
テーブルの上のキツネ
投げキッス
失くしたスコップ
こんな寒いときに,川なんか見たくないわ
いまじゃもうだめだが,むかしは・・・・・・
あざ
スズメバチ・ゲーム
流出する街
おまる
伸びつづける指の爪
透きとおった眠り
白黒の空
凍ったラズベリー
よそ者
気にすることはない
訳者あとがき
新装版のための訳者あとがき

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著者紹介

ヘルタ・ ミュラー(ヘルタ・ ミュラー)
山本 浩司(ヤマモト ヒロシ)