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日本の大学における第二外国語としてのドイツ語教育
-コミュニカティブな初級教科書で学ぶ学習者の動機づけと学習観を中心として-

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日本の大学における第二外国語としてのドイツ語教育
-コミュニカティブな初級教科書で学ぶ学習者の動機づけと学習観を中心として-

著者名
藤原三枝子
判型
A5判/並製
ページ数
268ページ
ISBN
978-4-384-06026-3 C3084
初版年月日
2023/02/25
定価
3,520円 (本体 3,200円+税)
ジャンル
専門書・教育 > その他 / 専門書・研究書 > 語学
言語
ドイツ語 > その他

本書は、大学で第二外国語として提供されることの多いドイツ語教育の現状調査(2014~2017年度、2017~2021年度に実施)の結果とこれまでに発表した分析を基に、それ以前の研究およびその後の文献講読等によって得た新たな知見を補足した研究書です。調査は初級ドイツ語をコミュニカティブな教科書で学ぶ大学生を対象として行われ、現在の日本のドイツ語教育とその動機づけ及び学習観を概観する内容となっています。

加えて、ドイツ(ベルリン州)で行われている移民・難民の受け入れを背景とする児童や生徒のための外国語・ドイツ語教育をテーマとした調査研究の結果をまとめた一章を収録。グローバル化が加速度的に進む日本の外国語教育を展望する際に、大きな示唆を与えるものとなっています。

目次

【はじめに】

第1章 『日本の大学における第二外国語としてのドイツ語教育と教科書』
はじめに
1.1 日本の大学におけるドイツ語教育
1.2 授業における教科書
1.3 外国語としてのドイツ語(DaF)の教材
 1.3.1 1945年以降のドイツ語圏のDaF教材
 1.3.2 地域的教材研究:日本のDaF教材
 1.3.2 コミュニケーション能力の養成を目的とする日本のDaF教材
まとめ

第2章 『ドイツ語教育と動機づけ・学習観』
はじめに
2.1 外国語学習と動機づけ研究
2.2 初修外国語における動機づけ-6言語調査から-
2.3コミュニカティブなドイツ語教材評価と動機づけ
2.4 コミュニカティブな教材で学ぶドイツ語学習者の学習観と自己概念
 2.4.1 学習者の外国語学習観-SCATを用いた聴き取り調査の分析例から-
 2.4.2 作業形態の変更が学習者に与える情意的・認知的影響
 2.4.3 初級ドイツ語学習者の文法・リーディングに関する学習観
 2.4.4 ドイツ語学習者の高等学校における英語学習経験とドイツ語学習観
 2.4.5 初級ドイツ語授業における教師のドイツ語教育観-学習者との比較から-
 2.4.6 ドイツ語学習者の動機づけと「ドイツ語使用者としての自己イメージ」
〔まとめ:調査結果から見える教育的示唆〕

第3章『ドイツ・ベルリン州にみる言語教育』
はじめに
3.1 多文化共生都市ベルリン
3.2 複言語・複文化主義とベルリン州立ヨーロッパ学校の教育-お互いから・お互いのために・お互いに学び合う-
3.3 ベルリン州 Willkommensklasseにみる難民児童・生徒の教育
〔まとめ:日本の外国語教育政策への示唆〕

第4章『初級ドイツ語授業におけるプロジェクト学習』
はじめに
4.1 プロジェクト学習の定義と意義
4.2 初級ドイツ語学習者(A1.1)を対象とした授業例:バーチャル・ドイツ旅行
4.3 初級ドイツ語学習者(A1.2)を対象とした授業例:ドイツの日本語学習者に向けての大学紹介
まとめ:ドイツ語教育におけるプロジェクト学習の可能性

【おわりに:ドイツ語教育の今後に向けて】

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著者紹介

藤原 三枝子(フジワラ ミエコ)
甲南大学全学共通教育センター教授。1978年南山大学文学部卒業、1981年南山大学大学院文学研究科修士課程修了。2012年南山大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(言語科学)。ドイツ連邦共和国総領事館(在大阪・神戸)、ゲーテ・インスティトゥート・大阪、甲南大学国際言語文化センター専任講師・准教授・教授を経て現職。専門は、ドイツ語教育・外国語教育学。主な論文:「日本の大学における第2外国語としてのドイツ語学習者の動機づけと「ドイツ語使用者としての自己イメージ」-Dörnyeiの“L2 Motivational Self System”に基づく質問紙調査による量的分析-」(『ドイツ文学』162、2021)、「複言語・複文化主義とベルリン州立ヨーロッパ学校の教育」(泉水浩隆編『ことばを教える・ことばを学ぶ』行路社、2018)、「コミュニカティブな教科書でドイツ語を学ぶ学習者-学習観と学習環境に対する認知を中心に-」(藤原三枝子編『日本独文学会研究叢書』125、2017)、„Studentische Evaluation der kommunikativen Konzeption eines japanischen DaF-Lehrwerks und mögliche Einflussgrößen“ (Info DaF 5,2016)、教科書:Start frei! 1(三修社、共著、2019)、Start frei! 2(三修社、共著、2019)