『関口存男著作集』より、日本語からドイツ語への翻訳に関する、漫談形式の記事を選んで一冊にまとめました。
皮肉屋でクセが強いけれどもユーモアたっぷりの「先生」と、和文独訳の難問にくらいついていく「生徒」たちとの丁々発止のやりとり、「大先生」と「小先生」との会話など、教室での様子を髣髴させる文章は、演劇に造詣の深い著者ならではです。楽しい読み物としての側面もさることながら、外国語で表現するにはどうすればよいのか、そもそも外国語に移すとはどういうことなのか、ドイツ語界の泰斗、関口存男の言語観や人間観をも垣間見ることのできる一冊です。
ドイツ語がわかり始めた方にはもちろん、長くドイツ語に取り組んでいる方にとっても多くの発見があるのではないでしょうか。
収録内容
・和文独訳漫談集(1958年1月20日初版)
・和文獨譯漫談 雨傘論(『獨文評論』1935年5月号)
・和文獨譯漫談 またしても形容詞の語尾(『獨文評論』1935年6月号)
・高級文法 彼奴は誠意がない[1](『獨語文化』1941年7月号)
・高級文法 彼奴は誠意がない[2](『獨語文化』1941年8月号)
和文独訳漫談集
1. Etwas Neues その他
2. 警戒のVor
3. 名詞の前の形容句
4. 知名の地名
5. 準否定詞の用法
6. おめでとうございます
7. Gehen とhingehen
8. 「仮定強調」という現象
9. よく出て来るläßt sich
10. 「神経衰弱は単なる昼寢である」
11. Variieren!
12. 第三次文章の位置
13. Solange とso lange
14. 文を句で言え句を文で言え
15. そもそもの考え方
16. Nah und fern
17. 文章論序説
18. 動詞が文章である
19. 新年と年賀状の話
20. Wie Gehtʼs?
和文獨譯漫談 雨傘論
和文獨譯漫談 またしても形容詞の語尾
高級文法 彼奴は誠意がない[1]
高級文法 彼奴は誠意がない[2]
お探しの商品を検索します。
書名・著者名などの各複数条件で検索できます。
情報を入力、選択後検索ボタンを押してください。